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石川 暢久いしかわ のぶひさ

主任部長(兼)呼吸器センター長

専門

呼吸器内科
肺癌・間質性肺炎

資格・その他

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本がん治療法認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
インフェクションコントロールドクター
広島大学医学部臨床教授
臨床研修指導医養成講習会修了
日本内科学会内科救急(JMECC)インストラクター
2008年度日本癌学会学術賞奨励賞受賞「肺癌の新規血清診断バイオマーカーの同定と臨床応用に関する研究」

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療

COPDは喫煙歴のある高齢者に多い疾患であり,わが国における患者数は500万人以上と推定されています。高齢化社会が今後さらに拡大する日本においては,COPD患者数が今後さらに増加すると予想されます。そこで,2013年より発足した第2次健康日本21では,従来のがん,糖尿病,循環器疾患の3疾患に新たにCOPDが加えられました。

長年の喫煙歴があり,咳・痰・呼吸困難などの症状がある場合にはCOPDが疑われます。COPDの診断は気管支拡張薬投与後の1秒率が70%未満の閉塞性換気障害を認め,他の閉塞性肺障害をきたす疾患を除外する必要があります。当院では,呼吸機能検査,胸部単純X線や胸部CTなどの画像診断に加えて,COPDに関連する症状の程度を修正MRC(Medical Research Council)質問表ならびにCAT(COPD assessment test)を用いて評価をします。COPDの重症度は1秒量に,症状の程度(呼吸困難・運動能力・増悪の頻度)を加味して総合的に判断し,これに対応した治療法を選択します。具体的には,COPDの重症度が高くなるに従って,禁煙,ワクチン接種(インフルエンザ,肺炎球菌),気管支拡張薬の投与,吸入ステロイド薬の投与,酸素療法,リハビリテーションの施行などを追加します。COPDに難治性喘息を合併した症例に対しては抗体薬(オマリズマブ,メポリズマブ)を使用した治療を行うことによって,個別化医療をすすめることを心がけております。また,実地臨床として標準療法を提供すると同時に,最新の治療法や治療薬の開発を目指したCOPDに関する臨床研究や臨床試験(治験)も積極的に行っています。

一方で,COPD自体が肺以外にも全身性の影響をもたらして,全身性炎症,栄養障害,骨格筋機能障害,心血管障害,骨粗鬆症,抑うつ,糖尿病,睡眠障害,緑内障,貧血など併存症を引き起こしていることが知られています。さらに,COPDの合併症としては,気管支喘息,間質性肺炎,気胸,肺癌などが知られております。以上のようにCOPDは全身性疾患であるために,他の診療科と連携をしてCOPDの併存症,合併症に対する精査加療も行います。