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前田 裕行まえだ ひろゆき

副院長
(兼)リウマチ科主任部長
(兼)放射線治療科主任部長
(兼)薬剤科部長

専門

リウマチ・膠原病
呼吸器疾患一般

資格・その他

日本内科学会総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医
広島大学医学部臨床教授
安田女子大学臨床教授
The Best Doctors in Japn 2022~2023
臨床研修指導医養成講習会修了
医学安全全国共同行動医療安全管理者養成研修修了

関節リウマチの薬物治療について

破壊性関節炎を特徴とする関節リウマチ(RA)は生命予後を短縮させる身近な難病とされ,わが国の患者総数は現在76万人といわれます。その原因は不明のままですが,治療は数年前には考えられなかったほどの進歩を遂げています。発症早期からメトトレキサートなどの強力な抗リウマチ薬が積極に使用されるようになって,症状消失や炎症マーカー正常化(臨床的寛解)が普通にみられるようになりました。さらにTNFやIL-6などの炎症性体内物質を阻害する生物学的製剤により,難治例の寛解導入や関節破壊の抑制・修復(画像的寛解)も可能になってきました。当院でも2004年から生物学的製剤を使用し高い臨床効果を確認しています。また紹介された患者さんに当院で生物学的製剤を導入し安定した後に紹介元へお返しする病診連携を行っています。強力な治療には感染症などに十分な留意が必要であり,副作用発現時には再紹介して頂き対処しています。