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森本 博司もりもと ひろし

部長

専門

消化器・乳腺・移植外科
透析管理・移植外科

資格・その他

日本外科学会専門医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
日本移植学会認定医

腎移植について

尿が出ること。これは腎機能が正常な人間にとってはごく当たり前のことですが,腎機能が廃絶した末期腎不全患者さんは尿を出すことができないために厳しい水分制限や食事制限を課せられる上,週3回の血液透析療法を受けることが必要となります。

慢性腎不全のため毎年3万人以上の患者さんが透析療法を導入されており,維持透析を受けている患者さんは32万人に上ります(2014年日本透析医学会統計)。透析療法はデバイスや抗凝固・ホルモン剤の改良により格段に進歩し,腎不全患者さんの寿命は大幅に延びましたが,一方で血液透析は完全な腎代替療法ではないが故に,長期透析に伴い様々な合併症が出現する可能性があります。また,週3回・1回4時間という時間を透析療法に費やさねばならず,社会生活を営む上でも大きな障害となります。

腎不全のもう一つの治療選択肢として腎移植があります。腎移植は生涯にわたり免疫抑制剤を服用しなければならないというデメリットはあるものの,ほぼ完全な腎機能の代替療法となりえます。最近では血液型の一致しないドナーからの移植も術前の減感作などにより可能となっています。一人でも多くの腎不全患者さんに腎移植を知っていただき,移植を希望する機会を持ってもらえるよう努力したいと考えています。