このページを印刷する

富永 篤とみなが あつし

主任部長

専門

脳神経外科
下垂体・脳卒中・顔面痙攣

資格・その他

日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
広島大学医学部臨床教授

下垂体腫瘍の内視鏡手術

下垂体腫瘍には下垂体腺腫,ラトケ嚢胞,頭蓋咽頭腫などがあります。下垂体腺腫は脳腫瘍の約20%を占める腫瘍できちんと治療すれば治癒する病気です。

私は,過去20年間に1000例以上の下垂体腫瘍の治療を行っており,間脳下垂体腫瘍学会理事も務めております。下垂体腫瘍の治療は経鼻的手術が基本ですが従来の顕微鏡下手術から現在は内視鏡手術へと移行しており,低侵襲で治癒率も向上し入院期間も10日間程度で,以前より短縮されています。

下垂体腫瘍は視力視野障害で発症することが多いのですが全身倦怠感,耐寒性低下,月経不順などホルモン異常でみつかることもよくあります。

特に,先端巨大症は糖尿病,高血圧,睡眠時無呼吸症候群を伴いやすく,糖尿病や高血圧,睡眠時無呼吸症候群として治療を受けてもその原因である先端巨大症が見逃されていることもよくあります。先端巨大症が原因である場合先端巨大症を治療することで糖尿病などが改善します。若年女性では月経不順の原因にプロラクチノーマがあり,薬物療法や手術の適応となります。

ラトケ嚢胞は脳ドックや頭痛精査のMRIでよくみつかります。視力視野障害がある場合やホルモン分泌が低下している場合はもちろん手術が必要ですがラトケ嚢胞を治療することで頭痛が改善することもあります。ただし,自然に縮小することもありますので無症状の場合は経過をみることが大切です。