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知ってナットク!! 変形性膝関節症による膝の痛み

変形性膝関節症とは?

膝の関節において,軟骨の年齢に伴う変化の影響で,骨の変形や関節包の膜(滑膜)に炎症が生じることで痛みを生じ,進行すると膝の曲げ伸ばし,階段の昇り降り,歩行が難しくなり,日常生活を送る上で必要な動作にも支障をきたすようになります。

原因や症状は?

膝の関節の軟骨が年齢や体重などにより徐々にすり減り,その際に生じた軟骨のかけらの刺激で滑膜に炎症が引き起こされると関節が腫れたり,痛みを感じたりします。またさらに進行すると軟骨の持つ本来のクッションとしての働きができにくくなって,膝のぐらつき(不安定性)が生じるようになり,関節の周りの靭帯や筋肉が伸び縮みすることで痛みが持続するようになります。膝の不安定性により,さらに軟骨のすり減りや骨の変形が進行し,膝関節の可動域制限や,内反変形(O脚),外反変形(X脚)といわれる膝関節の変形をきたすようになります。

検査は?

変形性膝関節症の診断には単純X線検査が有用で,整形外科の外来で簡単に受けることができます。

この検査では膝の関節の隙間が狭くなる,骨の端に棘(とげ)のような変形ができる,骨が硬化する,骨が削れるなどの変化を見つけることができます。また下肢全体を撮影することで内反や外反の変形の程度を調べることもできます。


変形性膝関節症のレントゲン写真

治療は?

保存療法

膝の痛みや変形が軽度でも高度でも,まずは保存療法が第一選択となります。

生活指導 減量,負荷のかかる動作(正座,階段昇降など)の回避,杖の使用など
運動療法 筋力増強訓練(大腿四頭筋など),有酸素運動,ストレッチングなど
装具療法 膝装具,足底板(外側楔状足底板)など
薬物療法 鎮痛剤(NSAIDs,アセトアミノフェンなど)内服,外用剤(湿布)など
注射療法 関節内注射(ヒアルロン酸,ステロイド)など

手術治療

手術療法の術式は,関節温存術と人工膝関節置換術に大別され,変形性膝関節症の進行度や病態,年齢などに応じた術式が選択されます。

  • ●関節温存術/関節鏡視下デブリドメント、高位脛骨骨切り術
  • ●人工膝関節置換術/人工膝関節単顆置換術(UKA)、人工膝関節全置換術(TKA)

◎関節鏡視下デブリドメント

関節鏡視下に変性、断裂した半月板、関節内遊離体などの除去を行います。手術侵襲は比較的少ないですが、病態を根本的に改善させることはできないため、進行例では症状の改善に乏しい場合もあります。

◎高位脛骨骨切り術

内側型変形性膝関節症に対し、脛骨近位部の骨を切ることにより、変性が及んでいない外側関節面への荷重  を分散させ、膝の内反変性を矯正し荷重軸を外側へ移動させることができます。適切な矯正が行われば良好な術後成績が期待できますが、骨癒合のため入院期間や術後のリハビリに時間を要することもあります。

◎人工膝関節置換術

人工膝関節置換術には、人工膝関節単顆置換術(UKA)と人工膝関節全置換術(TKA)があります。

大腿骨と脛骨側には金属(合金)、その間のインサートにはポリエチレンが主に使用されます。UKAは膝関節の内側または外側のみを、TKAは膝関節の内外側ともに全て人工関節で置換します。どちらも疼痛の軽減、歩行能力の改善が期待でき、近年は長期成績も安定しており、高齢者の進行した変形性膝関節症には有効な手術法です。

TKA

《広報誌「もみじ156号(2021.2)」に掲載いたしました(2022.6)》

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