研修医日記

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研修医OBからのメッセージ

眼科 馬場 太郎
(初期臨床研修医OB/平成30年3月研修修了)

馬場 太郎

はじめまして。卒後6年目で眼科に勤務している馬場太郎と申します。私は当院での初期臨床研修後に,広島大学病院眼科に入局しました。広島大学病院,JA広島総合病院を経て,2021年4月から再びこちらで勤務することになりました。今日は,これからどの研修病院で初期臨床研修を送るか迷っている方に向けて,メッセージを贈ります。

まず,皆さんは研修病院にどんな期待を持っているでしょうか。様々な科を一通り学びたい,救急受診されるどんな患者さんでも対応ができるようになりたい,進路が決まっていてそれに向けて学びたい,初期臨床研修で進路を決めたい,など様々だと思います。

私が県立広島病院で研修して伝えたいことは2点です。

1点目ですが,私は,「自分が手を伸ばせばどこまでも成長できる環境」であると思います。各専門科の研修では,研修医の志望科にかかわらず,学ぶべき知識,手技など着実に習得していくことができ,熱心に指導してくださる先生方が多くいらっしゃいます。また,当院の研修医当直システムは,患者のfirst touchから研修医1,2年目が主体となり方針を組み立て,それを上級医に相談するという屋根瓦方式です。さらに,自分がローテしている科の上級医が当直の際は自分も患者対応をさせていただくことで経験を積むことができます。意欲的に学ぶ環境が整っていることが素晴らしいと思います。

2点目ですが,研修医同士の仲の良さです。院内には研修医の控室があり,各々の勉強机もあります。雑談,勉強や症例の情報共有ができたり,リラックスできる空間があることも大きいと思います。私が研修医の頃は辛いことがあれば同期で励まし合って飲みに行くこともしていました。辛い体験を共有し乗り越えてきた同期,先輩,後輩の存在は大きな強みです。初期臨床研修が終了し,各科へ進んだ後も専門外のことを気軽に聞ける仲間がいることは非常に心強いです。

文章だけでは伝わらない当院の初期臨床研修の魅力は様々あります。コロナ禍ではありますが,ぜひ一度病院見学に足を運んでいただき,実際に勤務している研修医の姿を見ていただければ幸いです。

放射線診断科 岡田 直大
(初期臨床研修医OB/平成31年3月研修修了)

岡田 直大

はじめまして。現在,県立広島病院で勤務している岡田直大と申します。私は当院で初期臨床研修を行い,放射線診断科に入局しました。その後,市中病院や大学病院で勤務し,再びこちらで勤務することになりました。

今日は「初期臨床研修をどこの病院でしよう?」「県病院ってどんな特徴があるのだろう?」と研修先を検討している学生の皆さんに,私の実体験をもとに県病院での研修における魅力について3点ほど紹介したいと思います。

1つ目は非常に多くの診療科があることです。県病院には内科や外科,3次救急,そしてマイナー科と幅広く揃っています。私もそうだったのですが,学生時代にはっきりとした志望科が決まっていない人にとって,ローテできる選択肢が多いことは自分が進む科を選ぶ上でとても重要な要素です。また,すでに決めている人にとっても,その科を集中的にローテするもよし,逆に今後関わりの少ない科をローテするもよし,自分の考えに沿った研修を組むことができます。

2つ目は研修医のうちからできる業務が豊富な点です。救急対応や病棟業務,様々な手技など,研修医が活躍できる場がたくさんあります。特に当直では,患者のファーストタッチから上級医につなぐまで研修医1,2年目が協力する屋根瓦方式をとることで,3年目以降も“恥ずかしくない”救急対応ができるような素晴らしい制度だと思います(私は救急対応の少ない科に進みましたが,それでも実際の救急の現場がある程度理解できるのと分からないのとでは大きく異なると思います)。

3つ目は研修医同士の仲が非常に良いことです。これは私の先輩や後輩の代もそうだったのですが,慣れない業務に次々と直面する研修医にとって,信頼できる同期がいることは大きな強みです。私は後期研修医となった現在でも同期に相談することがありますし,また,されることもあり,当時の横のつながりが今でも活かされています。また,院内には研修医だけの控室があります。情報共有や雑談など,自由に過ごせる空間があることも研修するうえで大切な一面と考えます。

長くなりましたが,文章だけでは伝わらないことも多々あります。ぜひ病院見学に足を運んでいただいて,実際にどんな環境で研修医の先生たちが仕事をしているのか見に来てもらえたらうれしいです。

研修医の学術活動

令和4年(2022年)学会発表

2022/5/8 第126回日本内科学会 中国地方会
サブクリニカルクッシング症候群との関与が示唆された膜性腎症の一例
2022/7/8 第66回日本呼吸器学会 中国・四国地方会/第60回日本肺癌学会 中国・四国支部学術集会
ABPAとの鑑別を要しクライオバイオプシーにより診断した腎細胞癌の気管支転移の一例
2022/7/30 第6回日本集中治療医学会 中国・四国支部学術集会
硫酸マグネシウムとダントロレンの併用により良好な転機を得られた破傷風の一例
2022/9/3 第73回広島病理集談会
骨腫瘍
2022/9/23 第19回日本乳癌学会 中国四国地方会
当院でのホルモン受容体陽性HER2陰性進行再発乳癌に対するCDK4/6阻害薬の有効性と安全性について
2022/10/19 第50回日本救急医学会 総会・学術集会
腫瘍由来の気管支閉塞に対しクライオプローブを用いた閉塞解除が有効であった一例
2022/11/19 第75回広島医学会 総会
消化管出血により癌の小腸転移が明らかになった一例
2022/11/20 第75回広島医学会 総会
高齢男性に発症した外尿道尖圭コンジローマの一例
2022/11/20 第75回広島医学会 総会 優秀賞
慢性貧血を呈したCameron lesionを伴う食道裂孔ヘルニアの1手術例
2022/12/10~12/11 第129回日本消化器内視鏡学会中国支部例会
上行結腸びらんを契機に診断した腸管スピロヘータ症の一例
2022/12/11 第169回日本泌尿器科学会 広島地方会
当院における尿膜管の臨床的検討
2022/12/17 第67回日本呼吸器学会 中国四国地方会
肺腺癌切除を契機に診断したびまん性特発性肺神経内分泌細胞過形成の一例
2023/3/5 第152回日本皮膚科学会 広島地方会
胸腺腫に伴うTAMAの一例
2023/3/5 第152回日本皮膚科学会 広島地方会
抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の三例
2023/3/9~3/10 第59回日本腹部救急医学会
後腹膜血種を外科的に除去した一例

令和元年(2019年)学会発表

池田 昂輝 第116回日本内科学会総会(2019/4/26-28)
アレクチニブによる溶血性貧血を呈した肺腺癌の一例
第21回中四国脳卒中研究会(2019/9/7)
経皮的血栓回収術に難渋した急性期脳梗塞の一例
大崎 薫 第106回日本脳神経学会中国・四国地方会(2019/6/29)
画像で異常を認めなかった単純ヘルペス脳炎2例
第61回日本呼吸器学会中国・四国地方会(2019/7/14-15)
食生活・血液検査より寄生虫感染を疑い免疫血清検査で判明した肺吸虫症の2症例
第174回日本小児科学会広島地方会(2019/12/15)
当院での周産期脳梗塞(perinatal stroke)7例の検討
藤本 睦 第81回日本臨床外科学会総会(2019/11/14-16)
温存乳房内再発に対してセンチネルリンパ節生検を施行し,内胸リンパ節転移陽性であった再発乳癌の一例
赤木 千夏 第121回日本内科学会中国地方会(2019/10/5)
Bacillus菌血症を契機に多発性骨髄腫と診断した一例
大江 啓之 第121回日本内科学会中国地方会(2019/10/5)
心臓再同期療法が著効した労作時一過性完全左脚ブロックを呈する難治性心不全の一例
久保田 志織 第121回日本内科学会中国地方会(2019/10/5)
炭酸リチウムを長期内服中に腎性尿崩症を来した一例
畠山 頌章 第94回中国四国外科学会総会(2019/9/19-20)
総胆管結石症,急性胆管炎の治療経過中に発生した胆嚢仮性動脈瘤の一例

平成30年(2018年)学会発表

岩野 佑介 第59回日本呼吸器学会中国・四国地方会
薬剤性肺障害との鑑別を要してニューモシスティス肺炎の一例
WORLD CONGRESS OF IASGO 2018
(第28回国際外科消化器科腫瘍科学会議)
A rare case of mucinous cystic neoplasm of the liver consisting of mucinous and non-mucinous cyst
(粘液嚢胞と非粘液嚢胞からなる肝臓の粘液嚢胞性新生物の一例)
前田 祐吾 第73回日本消化器外科学会総会
70歳以上の高齢者と80歳以上の超高齢者大腸癌における予後の検討
第77回日本脳神経外科学会総会
脳虚血症状で発症した急性大動脈解離2例
松原 直矢 第119回日本内科学会中国地方会
Crazy paving appearanceを呈し,他科と連携して早期診断しえた血管内悪性リンパ腫の一例
山下 未紗 第115回日本内科学会総会 医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2018
発熱と共に腎障害が進行した腎限局性サルコイドーシスの一例
小西 花恵 第59回日本呼吸器学会中国・四国地方会
EGFR遺伝子変異陽性かつPD-L1高発現の高齢者肺扁平上皮癌の一例
第121回日本消化器内視鏡学会中国支部例会
十二指腸未分化型粘膜内癌の一例
塩崎 翔平 第60回日本呼吸器学会中国・四国地方会
急激なシンタンポナーデをきたした高齢者EGFR陽性肺癌に対して心嚢ドレナージ後にゲフェチニブを投与した一例
中川 正崇
ポスター演題優秀賞 受賞
第71回広島医学会総会
多発肝類上皮血管内皮腫の一例
平林 勇人 第119回日本内科学会中国地方会
運動性失語で入院中にモニター心電図でたこつぼ型心筋症を疑い,心臓カテーテル検査にて急性心筋梗塞と診断した一例

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
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 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分