摂食嚥下チーム
摂食嚥下(せっしょくえんげ)とは
摂食嚥下(せっしょくえんげ)とは,食べ物や水分を認識して口に取り込み,胃へ送り込む動作のことです。この運動が障害されることを摂食嚥下障害といい,食物や水分を飲み込もうとすると気管に入ってしまう(誤嚥:ごえん),食道へ行かずにのどに残ってしまい息ができなくなる(窒息)などの症状がみられます。
脳卒中,パーキンソン病などの神経筋疾患,口腔・咽頭がん,加齢など様々な理由によって食べて飲み込む機能に障害をきたした患者さんに対して,私たちは,誤嚥性肺炎や窒息だけでなく,脱水や低栄養などのリスクを回避し,安全においしく食べるための支援を行っています。
摂食嚥下チームについて
摂食嚥下チームは多職種連携のもとそれぞれの専門性を生かして日々の摂食嚥下機能評価,嚥下リハビリを行っています。
チーム構成員
歯科・口腔外科 | 神田拓 松井健作 |
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 世良武大 |
摂食嚥下障害看護認定看護師 | 近藤泰子 大原かおり 下村清夏 |
言語聴覚士 | 江原寛高 |
管理栄養士 | 村上麻美 寺井志穂実 |
薬剤師 | 岩見裕信 相良夢香 |
活動状況について
毎週月曜日にチーム回診及び介入中患者のカンファレンスを行っています。嚥下内視鏡検査は耳鼻科・頭頸部外科(月,水,金)歯科・口腔外科(火,木)が担当しています。嚥下造影検査は水,金に行っています。食事の摂食嚥下状態,栄養状態,口腔内の衛生状態,歯牙・義歯の状態の確認と評価を行います。評価に基づき必要な検査と適切な食事形態,嚥下訓練の指導を行います。積極的なケアやリハビリを行うことで食べる機能の回復と肺炎の予防に努めています。認定看護師と言語聴覚士は毎日嚥下回診を行い,病棟看護師とともに食事介助しながら,日々の摂食状況を確認しています。症例により栄養サポートチームと連携してケアを行っています。
摂食嚥下チーム介入患者数は,年々増加の傾向にあります。肺炎(ほとんどが誤嚥性肺炎)の患者さんは全体の35%を占めており,その割合は増加の傾向にあります。老化と誤嚥は切り離して考えることはできず,誰でも身体機能の老化とともに嚥下に関連した筋群が老化し,食べ物を誤嚥しやすくなります。重度の嚥下障害を患うと,致し方なく経口摂取を断念しなければならないこともありますが,輪状咽頭筋切除術や,喉頭吊り上げ術などの治療により嚥下障害の改善が認められることもあります。
摂食嚥下チームでは,患者さんとご家族の希望を確認しながら,最も良い選択ができるよう主治医とも相談して食べる支援を行っています。

摂食嚥下チーム院内回診
診療科・部門のご紹介
診療科
- 内科系
- 外科系
- 小児・産婦系
診療センター
中央部門
チーム医療
- 外来診療時間
-
午前8時30分~午後5時15分
※初診の方はかかりつけ医の
紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
なります)
※診療科によっては受診できない
場合があります。
≫≫手術日の注意[PDF]
≫≫外来診療担当医表 - 休診日
- 土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日) - 面会時間
- 11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)